2026.01.30

2026年1月22日から2月1日(現地時間)の間、アメリカ・パークシティーで開催されている第42回サンダンス映画祭。世界最大級のインディペンデンス国際映画祭となっており、これまで、クエンティン・タランティーノ、ジム・ジャームッシュ、ポール・トーマス・アンダーソン、デイミアン・チャゼルなどの映画監督を排出。世界中の映画ファンから圧倒的支持を受け、独立系映画における重要な映画祭として40年以上の歴史を刻んできました。
本作で脚本・監督を手がけた長久監督は、過去3度に渡ってサンダンス映画祭での受賞に輝いており、2017年に公開された短編映画『そうして私たちはプールに金魚を、』が第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門のグランプリを日本映画として初受賞!続いて、2019年に公開した長編映画デビュー作『WE ARE LITTLE ZOMBIES』も第35回サンダンス映画祭で日本映画として初めて審査員特別賞のオリジナリティ賞を獲得し、さらには2024年に公開された短編映画『蟹から生まれたピスコの恋』で短編映画特別監督賞を受賞しています。今回、映画『炎上』は挑戦的で既存の枠にとらわれない作品が選ばれるNEXT部門にノミネートされており、現地時間1月25日(日)/日本時間1月26日(月)に本作のワールドプレミア上映が行われました。
過去3度に渡ってサンダンス映画祭で受賞に輝いてきた長久監督の最新作ということもあり、歴史あるサンダンス映画祭の中でもその注目度は随一!多くの映画ファンが集まりチケットは完売!満席の場内は期待と興奮の空気に。そんな中、主演の森七菜さんと長久監督が会場に登場!本編上映直後の場内は大きな拍手と歓声が響き渡り、熱烈な歓迎ムードで2人は迎えられました。

ワールドプレミア開催の前には、「緊張とワクワクが入り混じっていて…海外で自分の出演作品を観るのは初めてなので、人生の中で大切な思い出になっていくんだろうなと楽しみです。熱気のある場所に来られてすごくワクワクします。」と現地の雰囲気を楽しみながらも、世界初上映に向けての心境を明かしていた森さん。鑑賞直後の熱気溢れる会場に姿を見せると、緊張した様子を見せながらも、見事な英語で「映画を観てくれてありがとうございます。感想を聞くのを楽しみにしてます!」と挨拶。
長久監督は「本当にこの映画はすごくつくるのが難しくて・・・だから、こうしてこの映画をみなさん見て頂けて、とても嬉しいです。」と4度目のサンダンス映画祭参加への喜びとともに、本作制作における想いを吐露。続けて、「新宿にいるストリートキッズたちから話しを聞き、彼らのバックグランドや過酷なシチュエーションをたくさん知りました。彼らは、本当に痛みを抱えていたし、優しさを抱えていたし、強く生きたいと思っていた。だから僕はこの映画をつくらないといけないと思ったんです。」と、映画化するために5年間の歳月をかけ、入念なリサーチを行った上で映画を作り上げた秘話を明かし、世界中から集まった映画ファン、そして世界各国の批評家や評論家へ、本作に込めた想いを強く語りかけていました。
一足早く作品を鑑賞した世界中から集まった映画ファンからは、「すっごくよかった。観たもの全てをまだ消化しようとしていて、気持ちの整理がつかないです。いい意味で、言葉がありません。」、「とても丁寧にリサーチされていたのが伝わってきます。「これが誰かの現実なんだ」という感覚に陥って、それを無駄なく見事に描いていたと思います。」といったコメントが集まっており、長久監督ならではの世界観で描かれる映像表現についても、「ビジュアルがとても効果的でした。あるところではトランスのようで、あるところはざらついてて、夢のような世界に行ったり来たり。辛い映画ではありますが、それを狙っていたんだと思います。最後には全てが重なって、ニヒリズムの先にある深い意味が描かれている。」と、高評価なコメントが到着しています。中には、「現時点でサンダンスで見た映画の中で一番好き」という感想もあり、現地でもすでに大きな反響を呼んでいる様子。
世界各国の批評家や評論家たちからも、「長久監督の演出は大胆かつ感覚的で、ポップカルチャーの鮮烈さと骨太なリアリズムを融合させている。鮮やかな色彩と重苦しい影が絶妙なバランスで織りなす映像は、瀬戸際に立つ若者たちの感情の揺れ動きを際立たせた。鮮烈な美学を体現しながらも、作品の持つ骨太なニュアンスは決して失われていない。」(Dinema Daily)といったコメントや、「強い印象を残し、観た後も簡単には忘れられない。それは偶然ではない。長久監督は、デジタル表現と現実の感覚を巧みに組み合わせることで、新しさと感情の強さを兼ね備え、見応えのある爽快な作品を作り上げている。」(Indie Wire)といった長久監督の作家性に対する絶賛レビューが相次いでいる。主演の森に対しても「(森さんは)大胆不敵な演技で物語を支えている。その演技は、彼女の脆さと、自らを貫く強い意志を見事に捉えている。」(Dinema Daily)といった賛辞が贈られています。
長久監督はプレミアノ最後に、「例えば、あなたが東京を訪れて、きらきらしたネオンサインを見た時、歓楽街の裏側に彼女たちがいことを想像してもらえたら、この映画がある意味があると思います。」とメッセージを贈り、歓声と拍手が贈られる中、森さんとともに会場を後にしました。
